大阪地検特捜部の業務上横領事件で無罪となった不動産会社「プレサンスコーポレーション(当時)」元社長、山岸忍さん(63)が国に賠償を求めた訴訟の控訴審が17日、大阪高裁で始まった。この日でいったん結審し、高裁は来年1月27日、賠償責任の有無について中間判決を示す。
山岸さんが意見陳述「過ちが永久に続くかもしれない」
山岸さんはこの日の第1回口頭弁論で、「この裁判の結論によっては、今後も(検察の)過ちが永久に続くかもしれない」と意見陳述した。
一審・大阪地裁は山岸さんの請求を棄却したが、その後、取り調べ中に暴言を吐いた検事の公判で、検察内部でやりとりされたメールの内容が明るみに出た。これを受け山岸さん側は当時の特捜部長らの証人尋問を求めたが、高裁は「必要性なし」と却下した。
「検察なめんな」暴言事件の経緯
山岸さんの元部下を取り調べた特捜部の田渕大輔被告(54)=現東京高検=は、「検察なめんな」と大声で叱責したなどとして特別公務員暴行陵虐罪に問われ、今年7月に公判が始まった。事件の主任検事が山岸さんを「本当に悪いやつ」と名指しするメールを田渕検事らに送っていたことなどが明らかになっている。
会見した山岸忍さんは、検察の取り調べ映像の公開について「(映像を見て)一般の人ならやってはいけない取り調べだと感じるはずだ」と話した。



