空自T4練習機墜落、救命キットが操縦妨げた可能性 防衛省が調査
空自T4練習機墜落、救命キットが操縦妨げか

2025年5月に愛知県犬山市の入鹿池に墜落した航空自衛隊のT4練習機事故で、機内に持ち込まれた救命ボートなどが入った「サバイバルキット」が操縦を妨げ、事故を引き起こした可能性があることが、複数の防衛省関係者への取材で明らかになった。防衛省は7月下旬にも事故調査結果を公表する予定だ。

事故の経緯と詳細

墜落したT4練習機は、2025年5月14日午後3時6分ごろ、小牧基地(愛知県)を離陸。約2分後にレーダーから消失し、北東約13キロの入鹿池に墜落した。離陸後1分間は正常に上昇していたが、高度約1400メートルで右旋回中に何らかのトラブルが発生し、急降下したとみられる。

乗員2人は新田原基地(宮崎県)所属で、F15戦闘機の修理のため小牧基地を訪れていた。往路はF15とT4にそれぞれ搭乗し、復路は2人でT4に搭乗して新田原に戻る途中だった。

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サバイバルキットの影響

防衛省関係者によると、事故機には別の戦闘機から持ち込まれたサバイバルキットが搭載されていた。このキットは救命ボートや非常用装備を含み、通常は戦闘機に装備されるものだが、T4練習機には標準装備ではない。キットが操縦席周辺のスペースを圧迫し、パイロットの操作を妨げた可能性が指摘されている。

関係者は「キットが適切に固定されていなかった場合、機体の重心バランスに影響を与えたり、緊急時の脱出を妨げたりする恐れがある」と述べている。事故調査では、キットの設置位置や固定方法が詳細に検証される見通しだ。

今後の調査と再発防止

防衛省は7月下旬に最終的な事故調査結果を公表する予定で、再発防止策も同時に示す方針。今回の事故を受け、自衛隊機への装備品の持ち込み基準や安全管理の見直しが求められている。

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