不動産管理会社から約8億円を横領した疑いで74歳役員ら再逮捕
警視庁暴力団対策課は、不動産管理会社「ハナマサ」(東京都)から約8億円を横領したとして、業務上横領の疑いで、東京都渋谷区の会社役員、松沢泰生容疑者(74歳)を再逮捕しました。さらに、埼玉県朝霞市の団体職員、松森智恵子容疑者(65歳)を新たに逮捕しました。同課は、容疑者らが現金を得る目的で同社を不正に乗っ取ろうとしたとみて捜査を進めています。
8億円超の売却益を口座に送金した疑い
逮捕容疑は、2022年12月27日、他者と共謀して、同社が所有する埼玉県東松山市の土地の売却益約10億2千万円のうち、計約8億3200万円を松沢容疑者が管理する2つの口座に送金したとされるものです。この行為は業務上横領に当たるとされています。しかし、両容疑者は「業務上横領なんてあり得ない」などと主張し、いずれも容疑を否認しています。
虚偽の登記変更で代表取締役に就任した過去も
松沢容疑者は、昨年11月から12月にかけて、同社の代表取締役に就任したとする虚偽の申請で登記を変更した疑いなどで、すでに2回逮捕されており、その後起訴されています。今回の再逮捕は、これらの事件とは別の横領容疑に基づくものです。
一方、松森容疑者は当時、同社の経理担当者として勤務しており、松沢容疑者の指示に従って送金を行ったとみられています。警視庁は、この事件に関連して、今月19日には、業務上横領の疑いで、同社の元代表だった東京都中野区の無職男性(65歳)を書類送検しました。
現金目的の会社乗っ取り計画が焦点に
捜査関係者によれば、容疑者らは多額の現金を手に入れるために、不正な手段で会社の支配権を握ろうとした可能性が高いと指摘されています。この事件は、企業統治の脆弱さや内部不正のリスクを浮き彫りにしており、今後の捜査で詳細な動機や手法が明らかになることが期待されます。
警視庁は、松沢容疑者と松森容疑者の関係性や、送金された資金の使途について、さらに詳しい調査を進めるとしています。また、同社の経営陣や関連する取引先への聞き取りも実施し、事件の全容解明を目指す方針です。



