高齢の親の住環境、危険を感じる場所1位は「階段」45.8% 安全対策1位は「手すりの設置」
高齢の親の住環境、危険場所1位「階段」45.8% 対策は手すり設置

家がほしいは9月30日、「高齢の親の住環境」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は7月3日~4日、高齢の親を持つ20代~50代以上の子世代500名(男性136名、女性364名)を対象にインターネットで行われた。

危険を感じる場所、階段が最多

高齢の親の住環境で危険を感じる場所を聞いたところ、「階段」が45.8%でトップとなった。転倒や転落といった事故が起こりやすい場所であり、実際に自宅内の階段で骨折したケースも。特に、急勾配や手すりが無い階段では不安も一層大きくなるという。骨折をきっかけに要介護状態につながる可能性もあるため、危険度は非常に高い場所と言えそうだ。

続く2位は「浴室」(27.6%)。床も体も濡れている上に、浴槽に入るために足を上げて跨ぐ動作を要することから、バランスを崩しやすく、転倒が起こりやすい場所。さらに冬場のヒートショックへの不安を挙げる人も目立ち、大きな怪我だけでなく、命に係わる危険度も高い場所として認識されている。

3位は「玄関」(19.2%)で、とくに古い住宅だと上がり框が高いことも多く、土間から廊下に上がるのに60㎝以上の段差があるという人も。以下、4位「いたるところの段差」(13.4%)、5位「トイレ」(4.4%)と続き、実際に、73.2%の人がヒヤリとした経験が「ある(頻繁に+たまにある)」と回答した。

検討中の安全対策、手すり設置が断トツ

高齢の親の住環境で検討している安全対策について教えてもらったところ、「手すりの設置」(20.6%)が断トツの1位となった。転倒リスクを軽減するために、「玄関」「廊下」「階段」など、段差があってつまずきやすい場所への設置を考えている人が多いよう。また、比較的小規模なリフォームで済むため費用を抑えることができること、さらに要介護認定を受けていると補助金が出ることなどから、取り組みやすい対策と言えそうだ。

続いて、「施設への入居」(8.8%)が2位にランクイン。バリアフリー設計かつ介護スタッフによる見守り体勢が整っていることから、安心できることが最大のメリット。ただ、いきなり施設入居というわけではなく、身体や認知機能の衰えに合わせ、自宅では危険だと感じたら施設へ、と考えている人が多いよう。

以下、3位「住み替え」(6.6%)、4位「浴室のリフォーム」(6.0%)、5位「ワンフロアでの暮らし」(5.8%)と続いた。また、「検討している安全対策はない」と回答した人が3割近く(28.2%)見受けられ、その理由として「予算がない」「親が嫌がる」などが挙がり、金銭的な負担や親子間の意見相違が住環境改善のハードルになっていることがうかがえた。