看護師の将来への不安を調査した「看護師白書2026」(マイナビ メディカルサポネット)で、多くの看護師が収入やキャリア、勤務先の将来性に不安を抱えている実態が明らかになった。調査は2026年2月19日~3月16日、「マイナビ看護師」会員406名を対象にインターネットで実施された。
収入への不安が最多
「職場に対する将来的な不安項目」(複数回答可)のランキングでは、「十分な収入を得られるか」が64.6%で最も高かった。次いで「病院・施設の業績が伸びるか」(53.1%)、「自分が成長できるか」(50.1%)、「安定したキャリアを築けるか」(49.3%)、「仕事と私生活を両立できるか」(45.3%)と続く。
年代別では20・30代で「仕事と私生活の両立」の不安が全体平均より高く、40代では「収入」「キャリア」への不安が強い。在籍3~10年未満の層では「自分が成長できるか」の不安が目立った。
現在の待遇への不満が将来不安に直結
収入への不安が最多である背景には、現在の待遇への納得感の低さがある。66.8%が「現在の給与は仕事の貢献に見合っていない」と回答。さらに、「経済的なゆとりがない」と答えた看護師は67.0%に上り、精神面(57.6%)、体力・健康面(53.6%)、時間(52.0%)でもゆとりがない人が過半数だった。
給与が適正でないと感じる人の87.6%は「適正だと思う給与は今より10%以上高い」と回答。また、看護業界の給与水準が他業種と比べて十分でないと思う人は77.8%に達した。
改善への期待も低い
将来への不安を増幅する要因として、改善への見通しの低さがある。所属施設の給与改善を期待できない人は85.8%、看護業界全体では86.1%だった。多くの看護師が「この先も変わらない」と感じている。
不安を整理する3つのポイント
同白書は、将来への不安を感じた際に、以下の三点を整理することを提案している。
- 不安の原因が「職場」か「仕事そのもの」かを見極める
- 将来どんな働き方を望むのか明確にする
- 「変えられること」に目を向け、行動に移す
また、転職が必ずしも正解とは限らず、まずは原因を整理し、自分に合ったキャリアを考える重要性を指摘している。



