大学病院の総力で個別健康戦略を支援、日本医科大学が八重洲に新健診ステーション
日本医科大学が八重洲に新健診ステーション、個別健康戦略を支援

日本医科大学は6月30日、東京・八重洲に「日本医科大学 八重洲健診ステーション」を開設した。所長の吉田寛氏は「検査の結果を病気のリスク低減につなげ、未来の健康をつくるための施設です」と述べ、従来の「治すための医療」から「ならないための医療」への転換を強調する。

Precision Healthで個別の未来を見据えた評価

同施設は、消化器、循環器、呼吸器、遺伝子、画像診断など各分野の教授クラスの医師が健診に関与する。乳がん検査では乳腺科の教授室に専用読影機を設置し、情報共有を円滑化。前立腺がんの腫瘍マーカーPSAに不安がある方には、泌尿器科教授による定期的な面談も実施する。

吉田氏は「軽度の異常が認められた場合に、経過観察でいいのか、重大な病気につながるサインなのか。基準値内でも、体質や生活環境に応じて将来的なリスク予測は多様化する」と説明。同施設の強みは、病気の予兆を熟知した医師が豊富な知識を健診に還元し、「個別の未来を見据えた評価」を行う点にある。

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遺伝子のメチル化とMCEDで見えにくいリスクを発見

世界的に注目されるPrecision Healthの考え方を導入し、遺伝情報や生活習慣データを統合して個人のリスクを可視化する。吉田氏は「同じ50歳でも老化の進み具合に個人差があるのは、遺伝子のメチル化によるスイッチのズレが原因。喫煙や肥満などで蓄積するズレの速度が、病気のなりやすさの違いを生む」と解説する。

先進的な検査として、一度の採血で複数のがんリスクを評価するMCED(Multi-Cancer Early Detection)を導入。臓器別の健診から全身を包括的に評価する転換点と位置付ける。また、がんや糖尿病、認知症との関連が注目される腸内細菌検査にも注力する。

先回りした対策と大学病院の総力で未来の健康を支援

吉田氏は「リスクが把握できれば、先回りして対策を立て、健診を年に2回にするなど個別の予防戦略を提案できる」と述べ、専門的な治療が必要な場合は日本医科大学付属病院へ迅速につなぐ体制を整えている。

東京駅直結の立地で全国からのアクセスが容易で、海外からの利用も想定。開設日は6月30日で、予約受付時間は10時から16時(土日祝日除く)。問い合わせは0120-489900。東京都中央区八重洲1-6-1 TOFROM YAESU TOWER 6・7階。

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