毎日1~2杯の味噌汁なら、高血圧にならず腎臓の健康維持に役立つ可能性がある。共立女子大学の研究では、被験者が3カ月にわたって毎日2杯の味噌汁を飲み続けたところ、血圧が上昇する傾向はまったく見られなかったという。味噌は大豆由来の発酵食品で、約1500種類もの成分を含み、塩分排出を助ける有効成分も存在する。これらの複合的な働きにより、高血圧を引き起こさないと考えられている。
腎臓に良い味噌汁の具材と油
味噌汁の具材として野菜をふんだんに加えることで、腸内環境を整え、抗酸化物質を摂取できる。内科医の工藤孝文氏は、サラダや豆腐、味噌汁にも使える2つの油として、エキストラバージンオリーブオイルとアマニ油を推奨している。これらの油はヘルシーな脂肪酸を含み、腎臓病リスク低減に寄与する可能性がある。
慢性腎臓病リスクを下げる食材
工藤氏が監修した『「腎臓にいいこと」、ぜんぶ集めました。』(青春出版社)では、慢性腎臓病を遠ざける身近な食材が紹介されている。肉の脂の摂り過ぎは禁物だが、体に良い働きをする油を適切に選ぶことが重要だ。特に、2万5000人を11年間追跡した調査では、特定の食材を日常的に摂取する人ほど腎臓病リスクが低いことが示されている。
味噌汁の塩分と血圧の関係
味噌大さじ1杯には約2gの塩分が含まれるが、研究結果は味噌汁が高血圧の原因にならないことを示している。工藤氏は「味噌に含まれる多様な成分が、塩分の悪影響を打ち消す可能性がある」と指摘する。ただし、味噌汁の摂取量は1日1~2杯にとどめることが望ましい。



