厚生労働相の諮問機関である中央社会保険医療協議会(中医協)は22日の総会で、心不全治療に用いる人工多能性幹細胞(iPS細胞)由来の心筋シート「リハート」を公的医療保険の適用対象とすることを了承した。iPS細胞を使った再生医療の保険適用は2例目となる。
開発の経緯と承認の条件
厚労省は3月、リハートの製造販売を条件・期限付きで承認。臨床試験(治験)の症例は少ないものの、早期実用化を目的に市販を認めた。ただし、承認期限の7年間で有効性を確認する必要があり、確認できれば本承認が得られる。
リハートの仕組みと効果
リハートは、大阪大発ベンチャー「クオリプス」(東京)が開発した。血管が詰まり、心臓に血液が届きにくくなる「虚血性心筋症」による重症心不全の治療に用いる。他人のiPS細胞由来の心筋細胞をシート状に培養し、心臓の表面に貼り付けることで、新たな血管ができ、心機能が回復する効果が期待される。
治験では、治療した8人全員で疲労感や動悸などの症状が軽減し、心機能や運動能力の改善もみられたという。



