「結婚しなくても幸せに生きていけますか?」と題する30代の女性からの投稿が、ユーザー投稿サイト「発言小町」に寄せられました。今後の人生について悩んでいるというトピ主さんはこれまで、結婚をして、できれば子どもも欲しいと思っていましたが、その一方で、「一人でいるのがとても楽で楽しい」という実感もあるそうです。
そのため、「結婚しなくても、年齢を重ねて幸せに暮らしていけると思いますか?」「私のようなタイプでも婚活を続けた方がいいと思いますか?」と読者に意見を求めています。
「心が消費しない恋愛」を探す道もあるけれど
「本当に結婚しない人生を選んで、将来後悔しないのか、一人でも幸せに生きていけるのかという不安があります」と心境を明かしているトピ主さん。結婚しない人生を考え始めたのは、恋愛がうまくいかないことが理由だそうです。
「恋愛はとても心が消費します」という一文からは、トピ主さんが穏やかな恋愛ができにくい傾向にあることが読み取れます。その原因を探り、心が消費しない恋愛ができるよう試行錯誤してみるという選択肢はありますが、おそらくこれまでに何度か試してみたのでしょう。その結果、「どうにかしたいものの、どうにもできなそう」という諦めの境地に至っているようです。
「好きだけど、結婚したら幸せになれそうにない人」との結婚に飛び込むようなバクチは打てないし、かといって、「好きになれなくても結婚相手としては良さそうな人だから結婚してみよう」と思うほどの強い結婚願望があるわけでもない。一人でいることが好きなので、独身のままでやっていけそうな気もする。でも将来、後悔はしないだろうか――。トピ主さんが今、そのような漠然とした悩みを抱えていることが分かります。
「計画的に目指す」「偶然もたらされる」の二つのルートがある
まず考えたいのは、人生には、「計画的かつ能動的に実現に向けて取り組むもの」「偶然にもたらされるもの」の両方があるということです。人は、人生の中でかなえたい大小のビジョンを持ち、「そのためには今、何をすればいいのか」を考えながら選択や努力を重ねていきますよね。
一方で、人生には計画していなかった出来事が起こることがあります。「縁あって意外な仕事をすることになった」「たまたま外国に住むことになった」などです。そして、結婚はどちらのルートからもたどり着く人がいます。
トピ主さんは、これまで結婚を人生プランに入れて、そのための努力と行動をしていたけれど、今はその計画自体をナシにしようかと考え始めているのですよね。結婚を人生の計画から外せば、「婚活に使っていた時間や労力、費用などを、自分の好きなことに有意義に使える」「心が消費される恋愛から解放される」といった変化が期待できるでしょう。
目的をかなえるための行動をしなくなる分、「結婚しない人生」になる可能性は今より高まるかもしれませんが、偶然や成り行きに委ねるスタンスでいることは可能です。「それで良い、自分にはその方が合っていそうだ」と思えるなら、婚活はやめて、「結婚を完全に諦めたわけではないものの、今後は成り行きに任せよう」と人生のルートを変えてみるのも、選択肢の一つだと思います。
自分が得たい幸せのイメージを考えてみて
「結婚しなくても、年齢を重ねて幸せに暮らしていけると思いますか?」という問いに対しては、「トピ主さん次第」と答えるほかありません。幸せの定義は一つではなく、人それぞれの価値観によって、同じ生き方を幸せとも不幸せとも解釈できるからです。
人生には山や谷がありますし、「これを得た分、あれを失った」というように状況やバランスが変化していくものなので、どんな人生を選んでも、「常に完璧な、揺るがない幸せ」のようなものを手に入れられるわけではないという前提に立って考える必要があるでしょう。
その上で、トピ主さんが求める幸せとは、どんなものですか? もし「幸せと不幸せをてんびんにかけたら、幸せだと思える瞬間の方がちょっと多い」くらいの穏やかな日常を求めているのであれば、結婚しなくても、人生そのものを後悔するほどのことにはならない気がします。
今の時点で、「一人でいるのがとても楽で楽しい」と感じているのであれば、一人の時間を心地良く過ごせるタイプなのでしょう。物理的にパートナーがいた方が助かる場面はあるでしょうが、精神面、経済面、生活面において自立している方が気楽だと感じる人もいます。
人と関わりたい気持ちが生じたとしても、相手が必ずしも配偶者である必要はありません。友達付き合いや近所付き合い、趣味の活動などを積極的にしていれば、年齢を重ねても、人と関わり続けることは可能です。これからの時代はAIやロボットなどからも、似たような満足感が得られるでしょう。
ただし、人と密に関わることで生じる人生の変化や喜怒哀楽は、配偶者やパートナーがいる方が大きくなりやすい気がします。困難なときに支え合えれば「心強さ」も感じられるでしょうし、お互いにそれなりの年齢まで生きられれば、人生の終盤を迎えたときに、「あれこれあったけど、これまでのいろいろな出来事を、ずっと一緒に歩んできた同志がいる」といったしみじみとした味わいも感じられることでしょう。
もちろん、結婚しさえすれば良いということではなく、紆余曲折があったときにも慈しみ合って歩んできた夫婦だけが、たどり着ける幸せの境地はあるのかもしれないという話です。人生が暮れていくフェーズに、そういう同志がそばにいてほしいと思うならば、結婚を人生プランから完全に外してしまわない方が、トピ主さんの目指す幸せな人生に近づけるかもしれません。
結論がすぐに出ないならば、保留にしておき、「恋愛や婚活に疲れたので、しばらく休憩する」という選択肢もあるかと思います。ぜひ長い目でじっくり考えてみてください。応援しています。(フリーライター 外山ゆひら)



