オーストラリア政府は、2032年までに新型コロナウイルス感染症のパンデミック段階を終了させる計画を発表した。これは、長期的な戦略の一環として、ウイルスを風土病として管理することを目指すものだ。
計画の概要
オーストラリア保健省は、2023年から2032年までの10年間で、新型コロナウイルスを「パンデミック段階」から「風土病段階」へ移行させる計画を策定。具体的には、ワクチン接種率の維持、治療薬の普及、医療体制の強化などを進める。
保健省の担当者は「パンデミックは終わりに近づいているが、ウイルスは今後も存在し続ける。私たちは、長期的な管理戦略を必要としている」と述べている。
ワクチンと治療薬の役割
計画では、年間ワクチン接種キャンペーンを継続し、特に高齢者や基礎疾患を持つ人々へのブースター接種を推奨。また、経口抗ウイルス薬などの治療薬を広く利用可能にすることで、重症化を防ぐ。
オーストラリアはこれまでに人口の約95%が少なくとも1回のワクチン接種を受けており、高い免疫率を達成している。
医療体制の移行
パンデミック対応から通常の医療体制への移行も計画に含まれる。新型コロナ患者の隔離要件を段階的に緩和し、一般の呼吸器感染症と同様の扱いにする。また、医療機関での感染対策の継続や、モニタリング体制の構築も進める。
オーストラリア政府は、計画の進捗状況を定期的に評価し、必要に応じて戦略を調整するとしている。



