ウクライナ当局は11日、ロシア軍による大規模な攻撃で少なくとも8人が死亡し、数十人が負傷したと発表した。攻撃にはミサイル、無人機(ドローン)、誘導爆弾が使用され、首都キーウ(キエフ)を含む複数の都市で被害が出た。
ゼレンスキー大統領が詳細をXで報告
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、X(旧ツイッター)への投稿で、ロシアが夜間に120機以上のドローンと12発のミサイルを発射したと明らかにした。そのうち半数が弾道ミサイルだったという。さらに、「空襲警報が出される前に、民間インフラが被弾した」と述べ、防空の難しさを指摘した。
首都キーウではアパート、オフィス、神学校が被害を受け、他の地域でも復旧作業が進められている。ゼレンスキー氏は、防空部隊が「ほとんどの標的を撃墜することに成功したものの、弾道ミサイルは撃墜できなかった」と述べ、現状の防空能力の限界を認めた。
各地の被害状況
北部の都市スームィでは、「誘導航空爆弾」による攻撃があり、幼い少女を含む5人が死亡したと、同市のアルテム・コブザル市長が発表した。当局によると、東部スロビャンスクで別の1人が死亡したほか、南部オデーサへのミサイル攻撃で2人が死亡した。
首都キーウにもミサイルが着弾し、子ども2人を含む12人が負傷したと、市長が述べている。
ゼレンスキー氏、同盟国にさらなる支援を要請
すでに4年以上が経過したロシアの侵略に立ち向かうため、ゼレンスキー氏は同盟諸国に対してさらなる軍事援助を送るよう改めて懇願した。特に米国に対しては、ウクライナによる防空システム「パトリオット」の製造を認可するという約束を迅速に履行するよう促した。
今回の攻撃は、ロシアがウクライナのエネルギーインフラや民間施設を標的にしたもので、停電や水道の断水などの影響が懸念されている。ウクライナ政府は引き続き防空体制の強化を進めるとともに、国際社会に支援を呼びかけている。



