商業施設や駅などで見られる女性トイレの行列は、長年指摘されながらも改善が進んでいない社会問題の一つだ。2022年以降、東京都在住の百瀬まなみさん(62)が駅や商業施設などのトイレで案内図を見て便器数を数え、男性用の方が女性用より多いことに疑問を呈したことがきっかけとなり、報道各社が取り上げるようになった。
調査で判明した便器数の男女格差
百瀬さんの調査(2026年8月6日時点で1474カ所)では、男性用が女性用の平均1.67倍にのぼることが分かった。この構造的な要因が、女性トイレにばかり行列ができる背景にあると指摘されている。
この問題は国会でも取り上げられ、参議院内閣委員会で言及された。政府は2025年6月に閣議決定した「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太の方針)に「女性トイレの利用環境の改善」を明記した。
国交省が初のガイドライン作成
国土交通省は2026年6月、便器数のガイドラインを初めて作成した。「待ち時間の平等」を掲げ、利用者が男女で同数の施設では、女性用便器を男性用より多く設置するといった基準を示している。強制力はないものの、新設や改修の際に参考にしてほしい考えだ。
女性トイレに行列ができやすい理由としては、女性は衣類の着脱や月経など、男性よりもトイレに時間がかかる生理的な要因が挙げられる。この記事は有料記事のため、詳細な解説は有料会員向けとなっている。



