高市早苗首相は、15日の終戦の日に合わせた靖国神社(東京・九段北)参拝を見送る方向で調整に入った。複数の関係者が12日、明らかにした。参拝すれば、改善基調にある韓国との関係や、日米韓3カ国の連携に深刻な亀裂を生む恐れがあった。中国の強い反発も予想されるため、外交上の配慮が必要だと判断したもようだ。熊本地震の復旧・復興対応に専念する。
首相の靖国参拝の経緯
首相は就任前、保守層を意識し、閣僚在任中を含めて終戦の日や春秋の例大祭に靖国神社を参拝してきた。一方、首相就任直前だった昨年10月の秋季例大祭と今年4月の春季例大祭は参拝を見送った。いずれも私費で玉串料を奉納した。
首相の判断と周辺の対応
昨年10月、自民党総裁に選出された際の記者会見では、首相就任後の参拝に関し「適時適切に判断する。絶対、外交問題にされるべきことではない」と述べていた。木原稔官房長官は今月7日の会見で、終戦の日に合わせて首相が参拝するかどうかを問われ「首相が自身で適切に判断する」と説明した。



