宇城市の老舗靴店で82歳の誕生日会、熊本地震から2週間
宇城市の老舗靴店で82歳の誕生日会、熊本地震から2週間

熊本地震の発生から2週間となった11日、大きな被害を受け、現在も一部地区で断水が続く宇城市小川地区にある「山口カサヤ」では前店主の山口義則さんの82歳の誕生日会が行われていた。

営業再開の見通し立たず

「店内は片付いたが、営業再開ができるか分からない、個人への発注なども検討中だが、最悪店じまいも考えている」と語るのは息子で3代目の山口孝政さん(47)。「山口カサヤ」は傘を主に販売する店として昭和24年に創業、現在は主に靴を扱っている。山口さん家族は発災時、店内にいたという。

地震の影響で建物全体が沈下して店の入口が壊れた。自宅も傾いた。また店舗前の道路は隆起し、通行止めとなった。盗難などの懸念から、山口さん一家は現在も車中と野外泊を繰り返しているが、今後は既存の空き家を活用する「みなし仮設」に移る予定だという。

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発災と同時刻に祝福の声

この日、発災と同時刻の午後4時27分頃、支援物資が積まれた店内に「ハッピーバースデー」の掛け声が響いた。同市三角町から訪れた親戚や娘が義則さんを祝福。義則さんは「久々のケーキはおいしかった。80歳過ぎての地震は大変だが、日々体を動かし、負けないようにしたい」。妻の孝子さん(77)は「地震が起きてから大変な日々だったが、みんなでお祝いできて嬉しいです」とそれぞれ話した。また、孝政さんも「父のお祝いができてよかった、1日も早い復興に向けて努力していきたい」と思いを語った。

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