内閣府が1月に公表した世論調査で、自衛隊に良い印象を持つ人は9割を超えた。だが、軍事を過度に忌避する思想は教育現場などにこびりついたままだ。差別的な発言や活動はいまなお、自衛隊員を傷つけている。
「日陰者」のつらさ
元首相の吉田茂はかつて自衛隊について「〝日陰者〟であるときの方が国民は幸せだ」と語ったとされる。他国による攻撃への対応などで脚光を浴びるより、注目されない平時が続いた方がいいとの思いがあったのかもしれない。
6月15日の参院決算委員会で、立憲民主党参院議員の古賀千景が「教えた子がいっぱい苦しんでいる。豊かな子供は自衛隊とかなりませんよ」と興奮気味に質問すると、防衛相の小泉進次郎は即座に「配慮に欠ける発言だ」と抗議した。古賀は戦後、「教え子を再び戦場に送るな」をスローガンに掲げてきた日本教職員組合(日教組)出身だ。
隊員を傷つける差別意識
陸上自衛隊OBで前参院議員の佐藤正久は、中学校の担任から防衛大学校への進学を反対された経験がある。教諭出身の古賀の発言には「(隊員の)バックグラウンドはさまざまでも入隊後は皆、国を守る任務に命をかけている。自分で選んだ道であり、親にも失礼だ」と憤る。
「平和主義を訴えてきた日教組や左派勢力の自衛隊に対する差別意識が出た」とも指摘する。



