「抽象的な軽薄な中道」を痛罵した池田大作の言葉 野党再生の方法を徹底指南
「抽象的な軽薄な中道」を痛罵した池田大作の言葉 野党再生の方法

「戦後、保守、革新の葛藤を見るにつけ、ヘーゲルの弁証法ではないけれど、時代は中道を欲していることは否定できない。とくにわれわれの中道主義は、民衆から盛り上がったものである。仏法の中道主義という哲学を裏付けにしたものだ。したがって抽象的な軽薄な中道とは全然違う」(「文芸春秋」昭和43年2月号)

これは58年前、作家の松本清張と対談したある人物の発言だ。わずか7カ月で分裂状態となった「中道改革連合」が掲げた「中道主義」の本質を端的に語っている。そう、この人物こそ公明党の生みの親であり、創価学会を世界的な巨大宗教団体に育て上げた第3代会長、池田大作である。

中道改革連合の実態

名は体を表す。7カ月前の立憲民主党と公明党が「合併」してできた中道改革連合は、立民が公明を吸収したのではなく、公明が立民を実質的に併合した、つまり、「小が大をのみ込んだ」と私の目には映った。

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大手町の片隅から永田町を眺めていると、「なんでこうもダメな方ばかり選択するのだろう」というケースが、あまりにも多い。中道への合流も当事者である野田佳彦ら立民の幹部は、「これで選挙に勝てる」と思い込んでしまったのだ。

結果はご存じの通り。2月の衆院選で中道が獲得した49議席中、公明系は28議席(立候補者全員が当選)を占めた。2年前の衆院選で公明が得た24議席を大きく上回ったのである。一方、立民系は21議席にとどまった。中道に合流した前職は144人にのぼったが、7人中6人に当たる123人が涙をのんだ。

統一会派を巡る動き

統一会派を巡る動きも然(しか)り。中道代表の小川淳也は「中道改革勢力の結集を維持するため衆院の統一会派を目指す」と言うが、みっともない。同じ釜の飯を食えないので出ていく人たちが、国会の部屋を一緒に使って質問時間を分け合う姿は、悲喜劇を通り越してホラーだ。

野党再生の方法

残念ながら時代は、「中道」を求めてはいなかった。そもそも中道改革連合は、民衆からの盛り上がりで結成されたものではなかった。同党は、皮肉なことに「抽象的な軽薄な中道」に過ぎなかったのである。

では今後、野党は消えてなくなるのだろうか。もし再生させたいのなら、急進左派が勢いを増している米民主党が他山の石になる。2年前の米大統領選で、トランプをホワイトハウスに返り咲かせた原動力となった「既得権益層」への怒りの一票は、右へも左へも動くが、微温的な「真ん中」へは行かない。

日本でも物価高が生活困窮者に追い打ちをかけ、都心のマンションが中古でも1億円を軽く超え、「中流」ではとても買えなくなった。AIの急速な普及でホワイトカラーの居場所はどんどんなくなっていく。野党への潜在的需要は、十二分にある。それをメニューにできず、役者も中国好きの大根ばかりだから支持なぞ得られようハズはない。新党をつくるなら、余計なイデオロギーはいらない。「反既得権益」と「物価・マンション高騰ストップ」の二枚看板で十分戦える。どうですか?「元中道」の皆さん!=敬称略

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