ドナルド・トランプ米大統領は7月20日、ニューヨーク市のゾーラン・マムダニ市長がイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相を国際刑事裁判所(ICC)の逮捕状に基づき拘束する可能性を示唆した発言を強く否定した。トランプ氏は自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に投稿し、「ベンヤミン・ネタニヤフは、米国に滞在している期間中、いかなる形でも逮捕されることはない」と断言。マムダニ市長の発言を事実上退けた。
トランプ氏、ネタニヤフ氏を擁護「イランと戦っている」
トランプ氏はさらに、「彼はイラン・イスラム共和国と戦っている」と述べ、ネタニヤフ氏を擁護。「逮捕されるべきは、イランを前例のない死と破壊の渦に導いた者たちだけだ」と付け加え、ICCの姿勢を暗に批判した。この発言は、マムダニ市長が先週公開されたニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで、9月にニューヨークで開催される国連首脳会議にネタニヤフ氏が出席した場合、その拘束について検討・協議していると語ったことを受けたものだ。
NY市長、ICCの立場を支持「行くべき場所はハーグ」
マムダニ市長はインタビューで、「ネタニヤフ氏が行くべき場所はハーグ(ICCの所在地)だと信じている」と述べ、「彼はICCから起訴された戦争犯罪人だ」と明言。ICCは2024年、2023年10月7日のハマスによる越境攻撃後に開始されたイスラエルのガザ侵攻をめぐり、ネタニヤフ首相に戦争犯罪および人道に対する罪の責任がある疑いがあると判断し、逮捕状を発行している。マムダニ氏は、外国の指導者を拘束する権限が自身にあるかどうかは確かではないと認めつつ、市の法務チームと協議中であるとし、「ニューヨーク市において法律が私に許す限りのこと、それを私たちは実行するつもりだ」と述べていた。
ネタニヤフ首相側、強く反発
ネタニヤフ首相側はマムダニ市長の発言に強く反発しており、今回のトランプ氏の発言は ally であるイスラエルへの支持を明確に示すものとなった。トランプ氏の投稿は、米国内での国際法の執行をめぐる政治的な緊張を浮き彫りにしている。ICCの逮捕状は加盟国に拘束力を及ぼすが、米国はICCの加盟国ではないため、法的な拘束力は限定的とされる。それでも、ニューヨーク市長がICCの立場を支持する姿勢を示したことで、外交的な波紋が広がっている。



