日本人のミサイル認識は古い?音速超えの脅威と政府の避難訓練の実態
日本人のミサイル認識は古い?音速超えの脅威と政府訓練

日本社会における戦争のイメージは、依然として第二次世界大戦時の空襲に基づいているのではないか。戦史・紛争史研究家の山崎雅弘氏は、現代のミサイル兵器の威力に対する認識の甘さを指摘する。Jアラートが鳴ったら避難所に行き、しゃがんで頭を抱えるという訓練は、旧式の防空壕退避を想起させるが、実際のミサイルは音速を超えて着弾し、建物ごと破壊する威力を持つ。にもかかわらず、日本政府はこうした破壊力や衝撃波の実態を国民に伝えていないという。

政府が真実を隠す理由

山崎氏は、政府がミサイル攻撃から国民を守る有効な手段を持たないため、真実を隠していると主張する。各地で形式的な避難訓練を実施することで、「正しい行動をとればミサイルを恐れる必要はない」という錯覚を植え付け、戦争を甘く見る空気を創り出そうとしていると批判する。

歴史が示す教訓

山崎氏は、第二次世界大戦末期の日本政府の対応を引き合いに出す。当時、アメリカ軍のB29爆撃機が投下した焼夷弾はガソリンをゼリー状にしたもので、水では消火できないことを政府は知っていた。しかし、国民には「逃げずにバケツの水で消せ」と命じ、消火活動に従事させた。本当のことを伝えれば戦意が低下し、政府への不信感が広がることを恐れたからだ。その結果、多くの市民が焼夷弾の効果を甘く見て消火作業に従事し、逃げ遅れて焼死した。

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現代のミサイル脅威

現代のミサイルは、音速を超える速度で飛行し、着弾時に巨大な衝撃波と破壊力を生み出す。山崎氏は、日本政府がこの現実を国民に伝えず、旧式の空襲を前提とした訓練を続けることは、歴史の過ちを繰り返す危険性があると警告する。

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