中国海軍が沖ノ鳥島周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)内で射撃訓練を行ったと、防衛省が2026年7月21日に発表した。中国側の狙いについて、沖ノ鳥島の「島」としての地位への異議申し立ての可能性が指摘されている。
中国とロシアの合同演習と連動か
中国とロシアの海軍は7月6~13日、山東省青島沖などで合同軍事演習を実施。その後、一部艦艇が太平洋方面で「海上合同パトロール」を行っており、今回の射撃訓練はこの一連の行動の中で行われたとみられる。
戦力を増強してきた中国海軍は、沖ノ鳥島周辺など西太平洋での軍事活動を活発化させている。2025年5月末~6月末には、空母「山東」と「遼寧」が初めて日本周辺の太平洋で同時に活動。山東が沖ノ鳥島を回り込む形で航行し、日本のEEZに一時入るなどの行動を見せた。
中国の沖ノ鳥島への主張
中国は従来から、沖ノ鳥島は「岩」に過ぎず、国連海洋法条約に基づくEEZの基点とは認められないとの立場を取っている。今回の射撃訓練は、こうした主張を軍事行動で示す意図がある可能性が高い。
防衛省の小泉進次郎防衛相は会見で、「中国側の行動は極めて遺憾であり、厳重に抗議する」と述べた。また、「日本のEEZ内での軍事活動は、地域の安定を損なうものであり、引き続き警戒監視を強化する」と強調した。
今後の影響と対応
専門家は、中国の海洋進出が今後も続くと予測する。特に沖ノ鳥島周辺は、日本の海洋権益の象徴的な地域であり、中国の行動は国際法上の議論を呼ぶ可能性がある。日本政府は外交ルートを通じて中国に抗議するとともに、自衛隊による監視活動を継続する方針だ。



