英国訪問中の小泉防衛相は20日、南部ファンボローでの講演で、中国とロシア両軍の艦艇がこの週末、日本の排他的経済水域(EEZ)内で実弾を用いた実戦演習を実施したと明らかにした。
演習の詳細と政府の対応
日本政府関係者によると、中国海軍のミサイル駆逐艦が沖ノ鳥島沖約180キロメートルの日本のEEZ内で射撃訓練を行った。船舶などへの被害は確認されていないという。小泉防衛相は講演でこの事実を公表し、国際法上の問題として強い懸念を示したとみられる。
今回の演習は、日本のEEZ内という敏感な海域で実施された点が特筆される。EEZは沿岸国に資源探査や海洋環境保護などの主権的権利を認める一方、他国の航行の自由は保障されているが、実弾を用いた軍事演習は通常、事前の通告や調整が求められる。
国際的な反応と今後の影響
政府は現在、中国側に対して抗議の意思を伝えるとともに、詳細な情報収集を進めている。小泉防衛相は英国での講演で、地域の安全保障環境の変化を指摘し、同盟国との連携強化の必要性を強調したとされる。
専門家は、中露両軍による協調行動が日本の周辺海域で増加傾向にあると指摘する。今回の演習は、両国が海洋進出を積極化させる中で、日本の安全保障上の新たな課題を浮き彫りにした。



