愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会の開催を機に、会場やその周辺でバリアフリー整備が進んだ。では、私たちが普段暮らす街はどうだろう。愛知県盲人福祉連合会長で、鍼灸師としても働く金子芳博さん(75)と一緒に歩いて確かめた。
全盲になるまでの歩み
金子さんは、生まれつきの緑内障。もともとは弱視で、自転車に乗れるくらいの視力はあった。しかし30歳ごろから徐々に視力が落ち、約5年前に全盲になったという。
名古屋市南区に住む金子さんの最寄り駅は、名古屋鉄道の道徳駅。買い物や鍼灸の往診治療などに電車は欠かせない。
駅までの道のりと交差点の難所
駅までは、金子さんの足で10~15分ほど。歩道がある道路は、車道側に寄って、歩道と車道の間にある縁石のふちを白杖でたたきながら歩く。歩道がない道は、端に寄る。道路と建物の境に設けられた縁石の段差などをたたいて進む。だが、道沿いには電柱や標識があり、交差点が「くせもの」だという。
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