改正皇室典範が成立、女性・女系天皇は先送りされたが…愛子天皇待望論は衰えず、専門家3人が皇室問題を論じる
改正皇室典範が成立、女性・女系天皇は先送りされたが…愛子天皇待望論は衰えず、専門家3人が皇室問題を論じる

7月17日、皇族数を確保するための改正皇室典範が参院本会議で可決・成立した。現行典範の施行後、初の本格改正である。柱となるのは、女性皇族が結婚後も皇室に残ることができる仕組みと、旧宮家の男系男子を養子に迎える制度。一方、女性・女系天皇の是非という最も難しい論点は先送りされ、若い世代で継承資格を持つのは悠仁さまお一人という現実は変わらない。

こうした中、PRESIDENT Onlineは「皇室問題」をテーマに、専門家3人による論考をまとめて紹介している。

高森明勅氏「構造的欠陥を見直し女性天皇を」

1本目は、神道学者で皇室研究者の高森明勅氏の論考『やはり愛子さまよりふさわしい人物はいない…天皇陛下が愛子さまに言及する時に“欠かさず”使う言葉』(2026年3月27日公開)。高市早苗首相が3月16日の参議院予算委員会で女性天皇について否定的な見解を示したことに対し、高森氏は「高市首相は、現在の皇室典範の規定に基づく皇位継承順序にこだわっているようだが、そもそも皇室典範は構造的欠陥を抱えている。本気で皇室の存続を願うならば、欠陥ルールを見直し女性天皇を認めるべきだ」と述べている。

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高森氏は、皇位継承資格を男系男子に限る現行ルールは側室制度とセットで成り立っていたものであり、片方だけが残った矛盾が皇室の危機を招いた元凶だと指摘。女性天皇容認の必要性を論じている。

矢部万紀子氏「男子を産めと求める仕組みの限界」

2本目は、コラムニストの矢部万紀子氏の論考『いつまで皇族に“男子を産んで”と求め続けるのか…高市首相に無視されても“愛子天皇待望論”が衰えないワケ』(2026年4月3日公開)。旧宮家の男系男子を養子に迎える案を推す高市首相の姿勢に疑問を投げかける。

矢部氏は「旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎える案にこだわる限り、皇族の確保も皇位継承も根本的には解決しない。女性皇族に『男子を産んで』と求め続ける仕組みをいつまで続けるのか」と指摘。それでも愛子天皇待望論が衰えない理由に迫っている。

島田裕巳氏「対照的な生まれの違いが影響」

3本目は、宗教学者で作家の島田裕巳氏の論考『だから愛子天皇待望論は日増しに高まる…島田裕巳“愛子さまにあって悠仁さまにはない天皇になる人の資質”』(2026年4月4日公開)。成年皇族として活動の幅を広げる悠仁さまへの評価がある一方、待望論はやまない。島田氏は「皇位継承者の存在にもかかわらず鎮静化しないのは、残酷なことかもしれないが、悠仁さまと愛子さまの対照的な生まれの違いが影響している」と論じ、第1子と末っ子という生まれの違いから天皇になる人の資質を読み解いている。

今回の改正を経ても、皇室は依然として大きな岐路に立っている。

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