米大統領報道官が初会見、質問は3人だけ「私の大統領」と言い間違えも
米大統領報道官が初会見、質問は3人だけ「私の大統領」と言い間違えも

ケイティ・ザカリア米大統領報道官(41)が13日、ホワイトハウスで就任後初めての定例記者会見に臨んだ。質疑応答では記者からの質問をほとんど受け付けなかったが、答えはすべてドナルド・トランプ大統領(80)が持っているという姿勢を、これ以上ないほどはっきりと印象付けた。

初会見で「トランプ氏の実績」を列挙

ザカリア氏は報道官としての抱負について、「これまで外部から行ってきたことを続けられる。つまり、米国民のためのトランプ大統領の素晴らしい政策を、より広く、より強く発信していくことだ」と語った。

トランプ氏の強硬右派運動「MAGA(米国を再び偉大に)」の熱心な支持者であるザカリア氏は、トランプ氏の支持率が一段と低下し、11月3日の中間選挙で共和党が大敗する可能性を警告される中、対決姿勢が強いが有能だと評価されていたキャロライン・レビット前報道官の後任を務めることになった。

一般にはあまり知られていないザカリア氏は、ホワイトハウスの有名な記者会見室の演壇に初めて立つと、「エネルギッシュな」大統領の下で達成されたとする実績を長々と列挙した。その読み上げは、際立ってゆっくりとしたペースだった。

質疑応答は3人のみ、開始15分で終了

ホワイトハウスの報道用語で「トッパー」と呼ばれるこうした冒頭の実績紹介の後には通常、記者で埋まった会見室で長時間の質疑応答が行われ、質問が数十件に及ぶことも珍しくない。

だが、ザカリア氏は質疑応答で3人の記者しか指名しなかった。最初に指名したのは、陰謀論を広めているとたびたび非難されている右派ニュースサイト「ブライトバート・ニュース」の記者だった。

続いて質問を許されたのは、トランプ氏を支持する主要メディアの一つであるFOXニュースと、タブロイド紙デーリー・メール電子版の記者だった。そして開始からわずか15分後、ザカリア氏は会見の終了を宣言し、記者たちが質問を叫ぶ声を背に、会見室を後にした。

部下のテレビ出演を見るのを好むことで知られるトランプ氏はその後、記者団に対し、「彼女は非常によくやったと思う」と評価した。

「私の大統領」と言い間違え、笑いを誘う

ザカリア氏はこれまで、FOXニュースや右派メディア「ニュースマックス」でコメンテーターを務めたほか、トランプ氏のSNS「トゥルース・ソーシャル」を運営するトランプ・メディア・アンド・テクノロジーの顧問も務めた。

ホワイトハウスのスティーブン・チョン広報部長はザカリア氏の会見を称賛し、「会見室を掌握した」と述べるとともに、トランプ氏の「偉大な仕事」を米国民に改めて伝えたと評価した。一方、リベラル派のコメンテーター、ブライアン・クラッセンスタイン氏はザカリア氏について、「全く使い物にならないだろう」と酷評した。米タブロイド紙ニューヨーク・ポストは、ザカリア氏が「見るからに緊張していた」と伝えた。

ザカリア氏は会見で一つ、新たなニュースも発表した。トランプ氏が、金銭絡みの不祥事が報じられた駐ギリシャ大使を解任したというものだ。

しかし、発言の大半はトランプ氏のイメージ向上だけを目的としたものだった。任期の折り返し地点に近づきつつあるトランプ氏は、イランとの戦争や経済的苦境、数々の国内問題を背景に、支持率が急落している。

ザカリア氏は「大統領と政権は、皆さん、つまり米国民のことを第一に考えている」として、「この素晴らしい歩みに正式に加わることができ、胸が躍る思いだ」と語った。

多忙な報道官の仕事が私生活に影響するかと問われると、ザカリア氏は4人の子どもを持つ自身の家庭が、新たな生活にどう適応しているかを説明した。だが、そこで夫に言及する際に「私の大統領、失礼、私の夫」と言い間違え、会見室に笑いが広がる一幕もあった。