ブッシュ氏育った石油産地で再エネ模索、人々の行動の軸は「仕事」
ブッシュ氏育った石油産地で再エネ模索、行動の軸は「仕事」

気候変動対策の国際ルール「パリ協定」から離脱した米国は、以前も国際協調に背を向けたことがある。先進国の温室効果ガス排出削減義務を初めて定めた「京都議定書」への批准拒否だ。2001年にその方針を決めた大統領のブッシュ(子)は、石油・ガスの一大産地、南部テキサス州ミッドランドで育った。

6月下旬に訪ねると、乾燥した広大な盆地で、原油をくみ上げる黒いポンプがゆっくりと稼働していた。「エネルギーを感じて」と大きく書かれた看板が目を引く。

石油で発展した街

人口15万人ほどの街は、元々は農業や酪農が主産業だった。だが1920年代に発見された原油が富を生み、人口も増えていった。街の中心には、その歴史を伝える「パーミアン盆地石油博物館」がある。

さらに2010年代には、石油・ガスを効率的に採掘できる方法を確立した「シェール革命」を迎え、再び上昇気流に乗った。パーミアン盆地での石油・ガスの生産量は、今なお増加傾向にある。

人々の行動の軸

ともに大統領を務めたブッシュ親子がかつて住んだ家を案内するトロイ・グレイ氏によると、この地域で人々の行動の軸となっているのは「仕事」だという。石油産業に支えられた雇用が、暮らしの基盤を形づくっている。