JAしまねは24日、2026年産米の概算金(1等米60キロ・グラムあたり)を発表した。「コシヒカリ」は1万6000円で、2025年産の2万8400円から約4割下がった。竹下克美組合長は記者会見で「生産農家の苦労を考えると断腸の思いの決断だ」と厳しい表情で語った。
全品種で引き下げ、需給バランスの崩れが背景
概算金は、JAしまねがコメを集荷する際に島根県内の農家に支払う前払い金で、コメの流通価格の指標になっている。コシヒカリのほか、酒米などを含めた全ての品種で2025年産米と比べて概算金が引き下げられており、「きぬむすめ」は1万2200円減の1万5800円、「つや姫」は1万2600円減の1万6600円などとなった。
JAしまねは引き下げの理由について、2026年6月末時点でコメの民間在庫量が243万トンに膨らんでおり、全国的な「コメ余り」で需給バランスが崩れていることを挙げた。各卸売業者とコメの価格交渉も難しいのが実情だという。
コスト指標を4000円以上下回る、離農への懸念
公益社団法人「米穀安定供給確保支援機構」が公表したコメのコスト指標は玄米60キロ・グラムで2万535円。竹下組合長は「指標を4000円以上割り込んだ。生産者の失望は想像するに余りある」と語った。
また、離農者を出してしまうのが最大の懸念だとし、「防ぐにはどうすればいいか早急に検討したい」と述べた。



