簗和生農林水産相の「予算カット」発言をめぐり、簗氏の地元の栃木県で自民党県連の政治資金パーティーが10日に開かれた。簗氏は「公務のため」として欠席したが、地元の自民関係者からは簗氏の対応に苦言が相次いだ。
簗氏は5月、自民党大田原支部の総会後の懇親会で、首長が自身を支持しなかった2市町の予算を「大幅にカットをした」と発言したと報じられ、発言を撤回、謝罪した。さらに2年前の別の会合で、「予算の箇所付けを国土交通省にやらせる」と発言していたことが明らかになっている。
地元の自民関係者から苦言
10日、宇都宮市内で開かれたパーティーには、県内の自民の地方議員や党員、業界団体の関係者ら約千人が出席。県連会長の茂木敏充外相(衆院栃木5区)ら国会議員7人が壇上にそろった。
冒頭のあいさつで、簗氏の名前を挙げて直接言及する議員はいなかったものの、高橋克法・元国土交通副大臣(参院栃木選挙区)は、「政治家は国家国民の消耗品だ」と発言。終了後の記者団の取材に、簗氏を念頭に置いた発言だったとしたうえで、「地元は(簗氏に)総じて否定的だ。(国民のために奉仕する)消耗品という感覚を忘れちゃいかん」と語った。
船田元・衆院議員(栃木1区)は、野党からの辞任要求に触れ、「本人が説明責任を果たすことが大前提。その上で(高市早苗)首相や本人の判断もあるかと思う」と記者団に語った。
県議からは「いい迷惑」の声
県議からも憤りの声が上がっており、県連幹事長の日向野義幸県議は「県連にも連日多くの電話がある。(簗氏には)社会的責任を十分重く受け止めた対応を望みたい」と批判。ベテラン県議の一人は「統一地方選を前にいい迷惑だ」と不満を漏らした。