鳥取県の平井伸治知事(65)は21日、定例記者会見で、任期満了に伴う来年春の知事選に立候補しないことを明らかにした。
知事会見で不出馬を表明
平井氏は東京都出身。自治省(現・総務省)職員や鳥取県副知事などを経て、2007年の知事選で初当選し、現在5期目。「スタバはなくても日本一のスナバ(砂丘)がある」など、県をアピールする発言で注目を集めた。21年から2年間、全国知事会長を務めた。
進退について、県議会9月定例会では、「現状は白紙であり、当面の仕事に専念したい」と語っていた。
涙ながらに感謝の思い
平井知事は21日の会見で、予定されていた発表項目を説明し終えた後、自身の進退に言及した。
「今日は、1期目によくつけていたネクタイをあえて締めてきた」と切り出し、時折言葉に詰まりながら、「多くの皆様のおかげで初志を貫徹することができた」と語った。目をうるませながら、「今日は冷静にやろうと思って来たが、誠に申し訳ありません。感謝の気持ちでいっぱいです」と述べた。
普段から、自らを「県民の道具」と例えており、「県民の道具として何をすべきかだけを考えてきた」と振り返った。
自作の歌を披露
イベントのあいさつや、県出身の人物らと歓談する際、俳句などで自身の思いを述べることが多い。この日も、「一つだけ最後に残してみようかと思い、夕べ、手元でこねくり回してみた」と自作を披露した。
〈身も時も 力も知恵も 捧げけり 泥に塗れし 県民の道具〉
その後、「そういう志でやってこられたことを幸せだったと思う」と語った。