東洋経済の記事によれば、日本経済は新たな局面を迎えている。2024年の実質GDP成長率は前期比で0.4%増加し、個人消費が緩やかに回復している。しかし、物価上昇の影響で実質賃金は前年比0.2%減少しており、消費の本格的な回復には至っていない。
雇用情勢の変化
完全失業率は2.5%と低水準で推移しているが、非正規雇用の割合が増加している。2024年6月時点で非正規雇用率は37.8%となり、過去最高を更新した。これにより、所得格差の拡大が懸念されている。
企業業績と設備投資
上場企業の2024年3月期決算では、経常利益が前年比8.3%増加した。特に製造業が好調で、半導体関連企業は過去最高益を記録した。設備投資計画は前年比4.5%増となり、デジタル化や脱炭素関連への投資が牽引している。
金融政策の行方
日銀は2024年7月の金融政策決定会合で、短期金利を0.1%に据え置いた。植田和男総裁は「物価安定目標の達成にはまだ時間がかかる」と述べ、緩和的な金融政策を継続する姿勢を示した。
今後の見通し
エコノミストの間では、2025年度のGDP成長率を1.2%と予測する声が多い。ただし、海外経済の減速や円安の進行がリスク要因として挙げられている。政府は経済対策として、エネルギー価格の抑制や子育て支援策を検討している。



