トランプ氏、民主党を「神を信じぬ共産主義者」と批判 宗教右派演説で
トランプ氏、民主党を「神を信じぬ共産主義者」と批判

ドナルド・トランプ米大統領(80)は26日、キリスト教右派である福音派の聴衆約3000人を前に演説し、左派・民主党を「神を信じぬ筋金入りの共産主義者」と激しく非難した。この演説は、首都ワシントンでキリスト教保守団体「信仰と自由の連合」が開催した年次総会「ロード・トゥ・マジョリティ」で行われた。

急進左派の勝利を警戒

トランプ氏の非難の背景には、今週ニューヨーク州で実施された中間選挙の連邦下院選に向けた民主党予備選で、プログレッシブ(進歩派)と呼ばれる急進左派3人が勝利したことがある。トランプ氏は左派のイデオロギーを「米国を確実に崩壊させる制御不能な形態のがん」と表現。「彼らは民主社会主義者ではない。神を信じぬ筋金入りの共産主義者だ。これはわが国の建国以来、最も重大な脅威だ」と訴えた。

バイデン前政権への攻撃

トランプ氏は、ジョー・バイデン前大統領の政権を「邪悪」で「無能」と攻撃。教会に通う信心深いカトリック信徒であるバイデン氏について、「祈りをささげたことを理由にキリスト教徒を投獄した」という根拠のない主張を展開した。さらに、2020年大統領選で自身がバイデン氏に敗れたのは「不正選挙」のせいであるとする虚偽の主張を繰り返した。

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法的スキャンダルにもかかわらず高い支持

トランプ氏は、不倫口止め料の不正会計処理事件での有罪評決や、2020年大統領選結果の覆そうとしたとしての起訴など、数多くの法的・倫理的スキャンダルを抱える。2度の離婚歴もあるが、キリスト教右派の間では依然として高い人気を維持している。同団体はトランプ氏をスーパースターとして扱い、口止め料事件での有罪判決後もその姿勢は変わらない。

キリスト教右派にとっての「手段」

多くのキリスト教右派にとって、トランプ氏は徳の模範ではなく、政治的権力を行使するための「手段」として機能している。トランプ氏は演説で、性別は男性と女性の二つしかないことを「公式な政策」にし、ホワイトハウスに「信仰局」を設置したとアピール。さらに、ナイジェリアなどでの軍事行動を通じて「世界中のキリスト教徒を救った」と主張した。

共産主義化する民主党との主張

トランプ氏は、民主党の主流派が共産主義化していると主張。その気なら自分も「歴史上、最も偉大な共産主義者になれる」が、そうなれば米国民をどん底の生活に追いやるため共産主義者にはならないとし、米国を「憎悪する」左派を非難した。

この演説は、福音派約3000人が参加した年次総会で行われ、トランプ氏は虚偽に満ちた政治的な演説で分断をあおった。

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