高市政権1年、国民の期待に応え続けよ 産経が社説で主張
高市政権1年、国民の期待に応え続けよ=産経社説

高市早苗政権の発足から1年が経過した。問題発言で農林水産相が交代したものの、内閣支持率は高い水準で推移している。首相が日本のために必要だと確信する政策を実行してきたからだろう。首相には守りの姿勢に入ることなく、果敢な政策遂行で国民の期待に応え続けてほしいと産経新聞は社説で主張した。

外交・安全保障の実績

外交安全保障の実績は大きい。石破茂前首相が積極的なコミュニケーションをためらったトランプ米大統領との間に、高市首相は就任直後から信頼関係を築いた。

政権発足直前に公明党が連立から離脱した。首相は日本維新の会との新しい連立を生かし、公明が足かせとなって果たせなかった安全保障上の課題に取り組んだ。同志国との連携を深めるため、殺傷力を有する武器の輸出を解禁した。戦後日本の弱点だったインテリジェンス能力の強化に向け、国家情報会議と同情報局を発足させた。

台湾有事を巡る発言と抑止効果

台湾有事を巡る首相発言に中国が猛反発した。国内の左派・リベラル勢力も批判したが、発言の意味合いを理解しない危うい議論だった。首相発言は中国発の台湾有事を抑止する効果があった。中国の政府や軍が金切り声で反発する点が何よりの証左だ。

高市政権は中国の圧力に動じず、抑止力向上に動いている。これは日本を含む北東アジアの平和に寄与している。

エネルギー安全保障と歴史的業績

エネルギー安全保障も成果をあげた。中東の戦火でホルムズ海峡の通航問題が浮上した。高市政権は業界と協力し、世界からの原油調達に努め、供給不安を封じ込めている。

国の根幹である皇統の安定継承につながる皇室典範改正を立法府と協力して実現したことは、歴史的な業績といえる。石破前首相の2度の大敗により衆参両院で与党過半数割れの船出だったが、高市首相は衆院解散を決断して大勝し、「国論を二分する政策」実現の推進力を得た。衆院選は左派・リベラル政党の衰退を加速した。

今後の課題

高市首相には旧宮家男系男子の養子縁組や靖国神社参拝、安保3文書見直し、憲法改正、スパイ防止法制定に力を尽くしてほしい。国民生活を豊かにするには着実な努力が必要で、打ち出の小槌があるわけではない。責任ある積極財政や飲食料品の消費税減税をめぐっては財源を明示し、懸念払拭に努めるべきだとしている。