山梨県警は今年度の採用試験から、社会人経験のある一部受験者を対象に、通常の「巡査」ではなく一つ上の階級の「巡査部長」として「飛び級」で採用する制度を全国で初めて導入した。民間企業や公務員などで5年以上の職務経験がある61歳以下の県内外の男女が対象で、適性検査や面接、論文試験を経て、ITや金融、国際など幅広い警察業務に経験が生かせるかを見極める。能力次第では、さらに上の「警部補」での採用も想定している。
警察庁によると、全国の警察官採用試験の受験者数は2010年度に13万人を超えていたが、2024年度は4万人あまりに激減。山梨県警も2025年度の受験者数は242人で、10年前の3分の1程度となった。県警警務課の椿紀孝採用管理官は「少子高齢化や『危険な仕事』というイメージに加え、『階級社会』と言われることも敬遠される要因では」と分析する。飛び級採用は、社会人採用者がステップアップの際に同世代に後れを取らないようにする狙いもある。受け付けは5月29日まで。
一方、長野県警はプロやアマチュアのスポーツ選手に特化した「スポーツキャリアアピール採用選考」を新設。現役・元選手を問わず、プロクラブや実業団に所属し、35歳以下で3年以上の競技経験がある人が対象で、セカンドキャリアとしての需要を取り込み、鍛えた精神力や体力を警察官として生かす狙いだ。



