米上院共和党に「無敵の七人」、トランプ政権を揺さぶる可能性
米上院共和党「無敵の七人」がトランプ政権を揺さぶる

米国上院では共和党が53議席、民主党が47議席を占めるが、共和党内にトランプ大統領に必ずしも従わない「無敵の七人」と呼ばれる議員グループが存在する。彼らが造反すれば法案通過に必要な過半数を割り込む可能性があり、今後の議会運営は極めて難しくなるとみられる。

「無敵の七人」のプロフィール

経済メディア「溜池通信」の代表かんべえ氏(吉崎達彦)は、黒澤明監督の名作『七人の侍』に例えながら、これらの議員を紹介している。以下がその顔ぶれだ。

  • ミッチ・マコーネル(ケンタッキー州、84歳):引退表明済みの大ベテラン。院内総務を18年務め、議会戦略に精通。『七人の侍』では勘兵衛役。
  • ビル・キャシディ(ルイジアナ州、68歳):医師出身で医療問題に精通。予備選に敗れ行動の自由を得た。寡黙な久蔵タイプ。
  • ジョン・コーニン(テキサス州、74歳):4期のベテランで院内指導部の一員。トランプに梯子を外された経験を持つ。七郎次役。
  • トム・ティリス(ノースカロライナ州、65歳):来期不出馬を宣言。金融委員会でパウエルFRB議長を擁護するなど信念に基づき行動。五郎兵衛タイプ。
  • スーザン・コリンズ(メイン州、73歳):中道派の重鎮でMAGA派と相容れず。ムードメーカーとして平八役。
  • リサ・マコウスキ(アラスカ州、69歳):独立独歩の女性議員。若侍・勝四郎のイメージ。
  • ランド・ポール(ケンタッキー州、63歳):リバタリアンで財政問題と不戦にこだわる。破天荒な菊千代役。

個別政策で造反のリスク

この七人は必ずしも「反トランプ」で一致しているわけではないが、戦争、財政、地元利益、人事承認などのテーマで個別に反対票を投じる可能性がある。かんべえ氏は「一致団結した反トランプではないだけに、余計にややこしい」と指摘する。特に、共和党の束ね役であるジョン・スーン上院院内総務にとっては頭の痛い存在だ。

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今後の議会運営への影響

2027年度予算は「大枠」では通る可能性があるが、個別の法案では七人が造反すれば可決は困難になる。かんべえ氏は「この先の議会工作は非常に難しくなる」と予測している。

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