ドナルド・トランプ米大統領は16日、西部オレゴン州の小学校で起きた銃撃事件の容疑者を射殺した男性を「偉大な英雄」と称賛し、男性が銃を所持していなければ事態は「はるかに悪化していた」可能性があると述べた。
事件の概要と英雄の行動
事件は15日、オレゴン州ベンド市のシルバー・レール小学校で発生。16歳の少年が銃を乱射し、児童3人と教諭1人が死亡した。別の児童1人と教諭1人も重傷を負った。
トランプ氏は記者団に対し、「とてもひどい事件だったが、やるべきことをきっちりやってのけた偉大な英雄がいた」と述べた。さらに「恐ろしい事件だが、銃を持ち、その使い方を知っている男性がいてくれて本当に良かった」と付け加えた。
警察によると、男性は容疑者を追いかけて校内に入り、警察官が到着する前に射殺した。
NRAと銃規制団体の反応
トランプ氏の発言は、強力な銃擁護ロビー団体「全米ライフル協会(NRA)」が先に出した声明と同様の内容だった。NRAはX(旧ツイッター)への投稿で、「きのうオレゴン州で起きた恐ろしい暴力事件は、法を守り、銃を所持する市民の重要性を改めて思い起こさせた」と主張した。
さらに、男性の行動は「罪のない人々の命が危険にさらされた時、対応する準備と覚悟ができている一般市民の英雄的行為を体現している」と称賛した。
今回の銃撃事件を受け、銃が広く入手可能で、銃に関連する死亡率が先進国の中でも特に高い米国では、銃暴力をめぐる議論が再燃している。
銃規制をめぐる現状
銃撃事件で瀕死の重傷を負いながら生還したガビー・ギフォーズ元下院議員が共同設立した銃規制推進団体「GIFFORDS」は、Xに「米国の銃暴力危機が、私たちの子どもたちの命を奪っている。もうたくさんだ」と投稿した。
非営利団体「ガン・バイオレンス・アーカイブ」によると、米国では今年、容疑者を除く少なくとも4人が撃たれた「銃乱射事件」が360件以上記録されている。
世論調査では、銃の購入に対する規制強化を支持する声が幅広く見られるが、NRAはさらなる規制に反対しており、議会も対策を講じられずにいる。