中国がイランにホルムズ海峡の安全航行を要求 エネルギー輸入の安定確保へ緊急協議
ロイター通信は5日、複数の外交筋の情報として、中国がイランと緊密な協議を進め、海上輸送の要衝であるホルムズ海峡を通過する原油輸送船などの安全な航行を認めるよう強く要求していると報じた。
この動きは、同海峡周辺で緊張が高まっている状況を踏まえたもので、中国側は友好的な関係を持つイランに対し、具体的な圧力をかけているとされる。
イランの封鎖動きと中国の懸念
米国とイスラエルからの攻撃を受けたイランは、ホルムズ海峡を事実上封鎖するような動きを見せており、国際的な海上輸送に大きな影響を与える可能性が指摘されている。
中国はこのイランの行動に強い不満を抱いており、特にカタール産液化天然ガス(LNG)輸送船を含む全ての船舶の安全な航行を保証するよう、外交ルートを通じてイランに働きかけを強化している。
世界最大のエネルギー輸入国としての戦略
中国は世界最大のエネルギー輸入国として、中東地域から大量の原油やLNGを輸入しており、ホルムズ海峡の安定した航行は国家のエネルギー安全保障上、極めて重要な課題となっている。
同海峡はペルシャ湾岸産油国から世界市場への原油輸出の大部分が通過する国際的な海上交通の要衝であり、ここでの混乱は中国経済全体に深刻な打撃を与える恐れがある。
中国当局は、エネルギー供給の安定性を確保するため、イランとの協議を優先事項として位置づけ、早期の解決を目指しているとみられる。
今回の協議は、中東地域の地政学的リスクが高まる中、中国が自国の経済利益を守るために積極的な外交を展開していることを示す事例と言える。



