トランプ氏、米中ロ首脳会談に意欲 核兵器と非核化を議題に
トランプ氏、米中ロ首脳会談に意欲 核兵器と非核化を議題に

【10月20日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は19日、来月中国でロシアのウラジーミル・プーチン大統領、中国の習近平国家主席と会談する用意があることを示唆した。会談では核兵器の廃絶に向けた協議を中心とするものの、ウクライナ戦争についても話し合う可能性があると述べた。

ウクライナ大統領への批判

トランプ氏はまた、2022年からロシアの侵攻を受けているウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領を改めて批判し、「そろそろ別の誰かがウクライナを代表して交渉すべき時だ」と述べた。

これに先立ち、ロシア大統領府(クレムリン)は、ロシア、中国、米国の首脳が来月、中国・深圳で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議に合わせて会談する可能性があると明らかにした。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、プーチン氏がロシアに有利な和平合意をまとめるため、3か国首脳による会談を望んでいると報じていた。

核兵器と非核化が議題

トランプ氏は、プーチン氏、習氏との会談に出席し、ウクライナ問題について協議するかと記者団に問われ、「会談には応じるだろう。ただ、ウクライナのためというわけではない。率直に言って、ロシアはウクライナについては問題ない。大したことはしていない」と述べた。

さらに、「核兵器と非核化について話し合うために会談することになる」と語った。

習氏、プーチン氏との会談でウクライナ問題を取り上げるかと重ねて問われると、「戦争を終わらせるためにできることは何でもする」と答えた。

ロシアとの関係とウクライナへの影響

一方、トランプ氏は、プーチン氏との最近のディーゼル燃料をめぐる取引や、ロシアに対する新たな制裁を免除する決定を擁護した。これらの措置を受けて米国とウクライナの関係には深刻な亀裂が生じ、ゼレンスキー氏はトランプ氏に対し「歴史の誤った側に立っている」と警告していた。

トランプ氏はゼレンスキー氏の発言について問われ、「ゼレンスキー氏は自分が何を言っているのか分かっていない」と批判。「正直に言って、そろそろ誰か別の人がウクライナを代表して交渉すべき時だと思う」と述べた。

ロシアはここ数か月、ウクライナへの攻撃を激化させている。一方、ウクライナ側は、米国が重要な情報の提供を控え、飛来する攻撃兵器の追跡に使う衛星システムの通信速度を低下させていると非難している。

ウクライナ当局によると、19日には北東部ハルキウ州の公園がロシアの無人機(ドローン)攻撃を受け、幼い子どもを含む6人が死亡した。

ウクライナ、協議への参加を要求

WSJの報道について問われたロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、「3か国の首脳が中国での首脳会議に出席する可能性があることから、こうした仮定上の会談について言及があったのは事実だ」と述べた。

APEC首脳会議は11月18、19日に中国・深圳で開催される。中国、ロシア、米国はいずれもAPECに加盟している。

ただし、ペスコフ氏は「会談そのものについても、想定される議題や内容についても、具体的な提案や合意が議論されたり、誰かから提示されたりしたことはない」と付け加えた。

中国外務省の毛寧報道官は、会談の可能性について把握している情報はないと述べた。

ウクライナのアンドリー・シビハ外相は、ウクライナを除外した会談の構想に強く反発した。

シビハ氏は「ロシア、中国、米国の首脳による3者会談は、逆にプーチン氏がこの戦争を続けることを助長するだけだ」と述べた。

さらに、SNSへの投稿で、プーチン氏は「世界的な指導者ではなく、戦争犯罪者だ」と主張した。

一方、ペスコフ氏は「責任を負う用意のあるウクライナ側の人物が参加しなければ、最終的な和平合意は不可能だ」と述べた。

しかし、プーチン氏は最終的な和平合意がまとまるまでゼレンスキー氏との会談を繰り返し拒否している。また、戒厳令下でゼレンスキー氏の5年間の任期が満了したことを理由に、同氏に和平合意に署名する権限があるのか、繰り返し疑問を呈している。