航空自衛隊は9日からの共同訓練のため、インドに初めてF2戦闘機3機を派遣した。国際情勢の変化を受け、戦闘機の往来はここ数年で格段に増えた。空自は昨年に初めて欧州に戦闘機を派遣。今月中旬にはフランスの戦闘機が飛来する。離れた同志国との連携の強さを、目に見える形で示す狙いがある。
那覇基地から約1万キロ飛行
F2は、21日まで実施される共同訓練「ヴィーア・ガーディアン26」参加のため、6日に那覇基地(沖縄県)を出発した。戦闘機は操縦士への負担が大きく連続して長時間の飛行ができないため、タイを経由して3日かけ、インドまでの約1万キロを飛行。小泉進次郎防衛相は8日の記者会見で、戦闘機派遣は「日印防衛協力の深化の象徴」と強調。「戦術の共有や技量の向上を図り、将来にわたる協力、連携の基盤を築く上で重要な取り組みだ」と説明した。
戦闘機の往来が活発化
米国以外の戦闘機が、共同訓練のために初めて日本に飛来したのは2016年。英国の戦闘機「タイフーン」が三沢基地(青森県)を訪れた。26年3~4月にはオランダの戦闘機が初めて来日し、三沢基地で日米オランダ3カ国による初の共同訓練を実施。ロシアによるウクライナ侵攻が続くなかで主力戦闘機5機を日本に派遣したオランダの連携意欲の強さに、自衛隊幹部は驚きを示した。
欧州との連携も強化
日本側も25年9月に空自のF15戦闘機4機を、米国や、初となる欧州とカナダに約2週間の日程で派遣し、欧州では英国やドイツなどを訪れた。今月もフランス空軍の戦闘機「ラファール」4機が百里基地(茨城県)に飛来し、15~18日に共同訓練を実施する予定だ。欧州を始めとする同志国との連携強化が進む。



