外務省がX(旧ツイッター)に投稿したテロ・誘拐対策の官民合同訓練をめぐり、犯人役の衣装がイスラム教徒を想起させるとして、SNS上で「差別につながる」などと批判が相次いだ。外務省は15日、「特定の民族や地域、宗教等を念頭に置いたものではない」「誤解が生じたとすれば全く本意ではない」などと弁明し、Xの投稿から写真を削除した。
訓練の背景と実施形態
訓練はバングラデシュの首都ダッカで2016年に日本人7人を含む22人が殺されたイスラム過激派によるテロ事件をきっかけに、2018年から開催されている。外務省が10日に投稿した写真では、犯人役がイスラム教徒の男性が巻く伝統的なスカーフを連想させる布を頭に巻いていた。
訓練は外務省が主催し、民間の危機管理会社に委託して毎年実施している。衣装の選定もこの会社が行い、外務省が受け入れた。
批判への対応
差別につながるとの指摘に対しては、「犯人には日本人もいたので特定の何かを念頭にはしていない」(外務省関係者)と主張している。
SNS上では、「特定の民族・宗教への偏見を助長する」「差別の扇動をやめてください」などと批判の声が上がっていた。



