原発に揺れた上関町、今度は中間貯蔵で町長選告示 現職と新顔の一騎打ち
原発に揺れた上関町、中間貯蔵めぐり町長選告示 現職と新顔の一騎打ち

中国電力が使用済み核燃料の中間貯蔵施設建設を計画する山口県上関町で29日、町長選が告示された。いずれも無所属で、隣接する平生町在住の新顔で自然体験観光業の原康司氏(54)と、再選を目指す現職の西哲夫氏(79)が立候補を届け出た。

原発計画に続き中間貯蔵が争点に

上関町では、原発計画をめぐり、推進派と反対派の対立が続いてきた。原発計画は2011年の福島第一原発の事故を受けて準備工事が止まったままだが、23年に中間貯蔵の計画が浮上。今回、計画浮上後では初の町長選となる。

中間貯蔵施設の建設計画に対しては、上関町周辺の2市町の議会が反対を決議するなど逆風も吹く。

現職は推進、新顔は町の再興を主張

現職の西氏は推進の立場を鮮明にし、「上関町のことは上関町で決める」と発言してきた。今回の町長選では、中間貯蔵施設建設の可否を最大の争点と位置づけたい考えだ。

中間貯蔵施設の誘致は町の経済振興や人口減少対策にもつながるとして、「働く場の確保ができたり、そこで働く人たちが何十世帯も上関に住んだりと、いろんな形で効果が出てくる」と主張している。

一方の原氏は、中間貯蔵施設について賛否を明らかにしていない。町長選で重視するのは「町の再興」で、「まず財源確保のため行政が稼ぐ力を」と主張している。

住民投票や周辺市町との協議が焦点

中間貯蔵施設については、西氏が否定してきた住民投票の実施や、周辺市町との協議で可否を判断すると主張。その上で「原発や中間貯蔵施設の計画を持ち込んだため、町は40年以上分断が続いている」と、これまでの町政を批判する。

投票は10月4日。即日開票される。