イスラエル極右閣僚、次期政権で国防相目指す意向表明
イスラエル極右閣僚、次期政権で国防相目指す意向

イスラエルの極右イタマル・ベングビール国家治安相は22日、10月27日に実施される総選挙まで1か月余りとなる中、次期政権で国防相のポストを要求する意向を表明した。

ベンヤミン・ネタニヤフ首相率いる右派連立政権の要であるベングビール氏は、過激で挑発的な発言や政治的パフォーマンスによって国際社会から頻繁に批判されている。

国防相就任への意気込み

ベングビール氏はエルサレムで記者会見し、「私が国防相に名乗りを上げた理由は、イスラエル国防軍(IDF)内部の意識や考え方を変える時が来たからだ」と説明。「あらゆる戦線における決定的勝利という唯一の目的に向け、イスラエル国の安全保障原則を変革する時が来た」と述べた。

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ベングビール氏は「安全保障プラン」を提示し、「テロ組織」と呼ぶパレスチナ自治政府(PA)の武装解除や、イスラエル兵への支援強化に加え、パレスチナ自治区ガザ地区および占領するヨルダン川西岸からのパレスチナ人の「自主退去の奨励」を盛り込んだ。

パレスチナ人移住計画と批判

ベングビール氏は3日にも、ガザに住むパレスチナ人の域外移住を「奨励」する詳細な計画を発表していた。ネタニヤフ政権のメンバーらはガザ住民の域外移住を示唆する発言を繰り返しているが、どこまで実行に移されるかは明らかになっていない。

ジュネーブ条約は民間人を占領地から強制移住・追放することを戦争犯罪と定義しているため、ベングビール氏らはあくまで「自主退去」だと強調している。

野党の反発と選挙情勢

ベングビール氏が国防相ポストへの意欲を表明したことに対し、イスラエルの野党指導者らは反発している。次期首相の有力候補であるガディ・アイゼンコット元軍参謀総長はX(旧ツイッター)で、ネタニヤフ首相が「犯罪者ベングビール」を連立政権に迎え入れたことを、「正気の沙汰ではない」と強く批判した。

ベングビール氏は、若い頃に暴力の煽動やヘイトスピーチ(憎悪表現)で50回以上起訴されたが、大半のケースにおいて無罪を勝ち取ったと自慢している。またイスラエルメディアによると、ベングビール氏は極右過激派組織に参加していたことから、軍への徴兵を免除されていたという。

10月27日に実施される総選挙は混戦が予想されており、現在の与党が政権にとどまれる保証はない。20日に発表された「チャンネル16」の世論調査によると、ベングビール氏率いる極右政党「ユダヤの力」の支持率は7%で、国会(クネセト、定数120、一院制)で8議席を獲得する見通し。

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