ハリケーン「ポロ」メキシコ接近、上陸へ 洪水や停電発生
ハリケーン「ポロ」メキシコ接近、上陸へ 洪水や停電発生

ハリケーン「ポロ」が28日、メキシコのバハカリフォルニア半島に接近し、上陸するとみられる。太平洋岸では海水が防波堤を越えて浸水し、洪水や停電の被害が発生。当局は避難所を開設し、軍は数千人規模の兵士を派遣した。

カテゴリー3の勢力、エルニーニョの影響か

カテゴリー3のポロは、赤道付近の太平洋で記録的な海水温上昇を引き起こしているエルニーニョ現象によって勢力を強めている。

ポロは最大風速が約51メートルに達しており、米国立ハリケーンセンター(NHC)はバハカリフォルニアスル州全域で「生命を脅かす暴風と鉄砲水が発生し始めている」と警告している。

上陸後はメキシコ本土にも暴風雨

NHCによると、ポロは今後、勢力を保ったままバハカリフォルニア半島南部を直撃するとみられ、今シーズン初めて上陸するハリケーンとなる見通し。その後、メキシコ本土にも暴風雨をもたらすとみられる。

ハリケーンの進路に位置するバハカリフォルニアスル州の漁港では、強風による高波で海水が砂の防波堤を越え、道路に流れ込む様子が見られた。

避難所169か所開設、軍約7000人を派遣

町では停電が発生し、住民が自宅の玄関を板で覆う作業に追われた。メキシコ気象当局は、高潮や豪雨によって「非常に深刻な」被害が出る恐れがあると述べた。

バハカリフォルニアスル州全域では約169か所の避難所が開設された。軍は州内に約7000人を派遣。学校は休校となり、当局は同地域でのすべての海上活動を停止させ、海岸への立ち入りも禁止した。

気象当局は、メキシコ沖の太平洋で発生した別の熱帯暴風雨「レイチェル」が今後、ハリケーンに発達し、週末にはバハカリフォルニアスル州に向かう可能性があるとしている。