山口県上関町で4日に投開票された町長選で、中国電力による使用済み核燃料の中間貯蔵施設の建設計画を全面的に推進する無所属現職の西哲夫氏(79)が再選を果たした。西氏は「民意が表れた」と述べ、計画を進める構えを見せている。
ダブルスコアでの勝利
開票は4日午後8時に始まり、開始から40分で1回目の発表が確定得票となった。西氏は1023票を獲得。計画反対派が推した無所属新顔の原康司氏(54)は428票にとどまり、西氏の陣営は「ダブルスコアだ」と歓喜した。
西氏は選挙ビラで施設建設を「国策」と強調。「計画は、町の将来にとって大変重要な事業。(受け入れに伴う国の交付金など)その財源を活かしたまちづくりを実現するため、積極的に推進したい」と明記し、選挙戦に臨んでいた。
人口減少への訴え
西氏は町の最大の課題を人口減少と位置づけ、遊説では「建設業とか商工業者の皆様から、一日でも早くこの事業を前に進めてもらいたいと言われた」「(計画に)上関の浮沈がかかっている」と繰り返し訴えていた。
一方、上関町外では推進の機運が広がっているとは言えない状況だ。周辺の柳井市や田布施町の議会では計画に反対する決議が可決されるなど、西氏の再選後も計画をめぐる課題はなお多い。