斎藤知事、不規則発言のフリー記者の会見入室拒否「総合的に勘案」
斎藤知事、不規則発言のフリー記者の会見参加認めず

7日に開かれた兵庫県知事定例会見で、斎藤元彦知事は、6月の会見で知事に対し「人殺し」などと発言したフリーランスの男性記者(51)の参加を認めなかった。

発言の経緯と刑事告訴

フリー記者は6月3日の会見で、知事らを内部告発する文書を作成・配布したなどとして懲戒処分を受けた後、自死したとみられる県幹部について別の記者が質問中、知事に対し「人殺しやないかお前は」などと発言した。知事は後日、フリー記者を名誉毀損の疑いで兵庫県警に刑事告訴した。

朝日新聞など10社が加盟する県政記者クラブは、フリー記者が会見の進行を妨げる不規則発言をしたとして、以降の会見参加を断った。その後、フリー記者が謝罪して再発防止を誓約したため参加を認めていた。

知事の説明と記者クラブの声明

この日の会見では、参加拒否の理由を問う質問が相次いだが、斎藤知事は「不規則、不適切な発言を含め、総合的に勘案し、円滑な会見運営の観点から判断した」「再発の懸念が払拭されたとは言えない」と繰り返した。フリー記者が再度会見に参加できる条件については明確に述べなかった。

会見後、記者クラブは、会見は県政を担う知事が説明責任を果たす場だとして「多様な立場や視点を持つ記者が、それぞれの観点から質問することには高い公益性がある」「知事が恣意的に記者を選別するかもしれないという懸念を払拭するに至りませんでした」などとする声明を出した。

フリー記者の対応

フリー記者は、県庁を訪れたが、入館パスを発行されなかった。「知事の個人的な都合で、記者会見を左右しようとしている。言論に携わる人間として、到底許容できない」などとする声明を出した。

会見は記者クラブと県の共催。加盟社以外の記者の参加可否は、記者クラブが定めた参加基準に基づき判断してきた。