和歌山県議補選(和歌山市選挙区、被選挙数3)が13日に投開票され、元職で無所属の元市長・旅田卓宗氏(81)が1983年以来43年ぶり4度目の当選を果たした。
市長時代からの曲折を経て返り咲き
旅田氏は県議を経て1986年に市長選で初当選。4期通算13年務めたが、2002年の市長選で落選後、市の事業をめぐる収賄容疑で逮捕・起訴された。勾留中に市議選へ立候補し、トップ当選を果たして話題を集めた経歴を持つ。
収賄と背任の罪で実刑判決が確定し、2013年まで服役。2023年に被選挙権を回復し、今年8月の市長選に立候補した。落選したものの、供託金の没収ラインを超える1万4千票余りを集めていた。
未払い賠償金を抱えたままの当選
旅田氏は市長時代の事業をめぐり市から損害賠償請求されており、市への未払い額は約2億3500万円(遅延損害金を含めると約5億円)ある。市は債権回収のため、市長選の供託金100万円の返還差し止めを和歌山地裁に申し立て、地裁が差し押さえを命じている。
旅田氏は市長選直後に「今後、政治活動をすることはない」と話していたが、数日後に一転して県議選への立候補を表明していた。
当選後の第一声
当選を決めた旅田氏は13日午後11時過ぎ、市内に集まった支持者らの前で「人生に挫折してもやり直しができるということを訴えたかった。やっと悲願を達成することができた。心から皆さんにお礼を申し上げたい」と話した。
県議補選には6人が立候補し、旅田氏以外にいずれも新顔で、国民の元衆院議員・林佑美氏(45)と自民の看護師・金沢耀司氏(28)が当選した。当日有権者数は29万3594人、投票率は24.86%だった。



