国連のグテレス事務総長は29日、地中海の島国キプロスの南北分断解消を目指し、新たな協議を開く方針を表明した。国連が仲介し、南北双方と「保証国」のギリシャ、トルコ、英国を招集する。27日からのキプロス訪問を終えるに当たり、ニコシアで記者会見した。
16年ぶりの国連総長訪問
ギリシャ系とトルコ系で南北に分かれたキプロスを国連事務総長が訪れたのは約16年ぶり。再統合実現へ膠着状況の打開を図った。本格的な和平協議が開かれれば、2017年の決裂以来となるが、新協議の開催時期のめどは示さず「十分な準備の後で」と述べた。
双方と保証国の合意
グテレス氏は新たな協議開催について「双方と保証国のコンセンサスを得ている」と説明した。「信頼醸成や方法論、内容」に関する準備が必要だとしている。
グテレス氏は29日、南側ギリシャ系のキプロス共和国のフリストドゥリディス大統領、北キプロス・トルコ共和国(トルコのみ国家承認)のエルヒュルマン大統領と3者会談を行った。地元メディアによると会談後、フリストドゥリディス氏は「(17年以来)初めて問題の実質的な論点が議論された」、エルヒュルマン氏は、問題解決へ「希望が高まった」とそれぞれ述べたとされる。



