英新政権、財務相に実務派ヒーリー氏 市場警戒に配慮
英新政権、財務相に実務派ヒーリー氏 市場警戒に配慮

英国のバーナム首相は20日、新政権の財務相に、スターマー前政権で国防相を務めたジョン・ヒーリー氏を任命したと発表した。バーナム氏は与党労働党内の穏健左派とされ、積極財政に踏み切るとの観測から市場では警戒感が強まっていた。ヒーリー氏は財務省で要職を歴任した実務派であり、その起用は市場に対しても一定の配慮を示したものとみられる。

ヒーリー氏の経歴と任命の背景

ヒーリー氏は党内中道派に属し、2024年にスターマー前政権が発足して以来、国防相を務めてきた。しかし今年6月、国防費の不足に抗議して辞任していた。財務相就任にあたり、バーナム首相は「ヒーリー氏の財政手腕と安定感は、英国経済の信頼回復に不可欠だ」と述べたと伝えられている。

一方、外相には労働党の重鎮でエネルギー安全保障相を務めていたエド・ミリバンド氏が就任した。ミリバンド氏は2010年から2015年まで労働党党首を務めたベテラン政治家で、バーナム首相とは「長年の盟友」(英紙ガーディアン)とされる。

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市場の反応と新政権の課題

バーナム首相はマンチェスター市長時代、市場原理重視の見直しと公共サービス強化を推進してきた。そのため、新政権が積極財政に転じるとの見方から、英国債利回りは上昇し、ポンドも下落するなど市場は警戒感を強めていた。今回のヒーリー氏起用は、財政規律を重視するシグナルとして受け止められ、市場の不安を一時的に和らげる効果が期待される。

新政権は、経済成長の促進と財政健全化の両立という難しい課題に直面している。バーナム首相は演説で「責任ある財政運営と公共投資のバランスを取る」と述べ、ヒーリー財務相には具体的な政策の早期提示が求められる。

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