米国出身のローマ・カトリック教会教皇レオ14世は29日、米NBCとのインタビューで、自身が米国で「たまたま」生まれたに過ぎず、教皇としての使命を最優先すると述べ、米国を特別視しない姿勢を強調した。
ローマ近郊のカステルガンドルフォで行われたインタビューで、レオ教皇は「自分自身をたまたまアメリカ人である教皇と考えている」と語った。米シカゴ生まれでペルーで約20年間宣教師として過ごした同教皇は、同時に「アメリカを非常に愛している」と付け加えた。
使命は「普遍的な教会の牧師」
レオ教皇は「私の使命は非常に重要な次元にある。それは普遍的な教会の牧師であり、世界中の人々に語りかける声と機会を持つことだ」と述べ、自身の役割を説明した。
また、祖父母が移民であったことを明らかにし、母方については「奴隷であった人々と奴隷所有者であった人々の両方がいる」と語った。
トランプ政権への批判
昨年就任したレオ教皇は中東紛争を声高に批判し、移民への「敬意をもった受け入れ」や社会統合を促す政策を求めてきた。4月にはドナルド・トランプ米大統領による「イランを破滅させる」という警告を「断じて容認できない」と批判し、米国民に平和への働きかけを呼び掛けた。
トランプ氏はこれに対し、レオ教皇を「犯罪に対して弱腰で、外交政策にとって最悪だ」と猛批判。レオ教皇は「声を上げることは道徳的な義務だ」と反論した。
さらに6月、スペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリア教会で主塔完成式典で演説した際、「戦争を推進」する者はキリスト教徒とは言えないと述べ、トランプ政権を暗に批判した。
訪米は「近いうちに」
NBCとのインタビューでレオ教皇は、就任後初の訪米はまだ計画されていないが、「近いうちに訪問したい」と語った。



