フランスのローラン・ヌニェス内相は30日、親クレムリン(ロシア大統領府)のロシア人コメンテーター、クセニア・フェドロワ氏に対する出国命令について、「表現の自由の侵害ではない」と正当化した。
ヌニェス内相はニュース専門局BFMTVに対し、「われわれが扱っているのは極めて深刻な問題、すなわち国家の根本的な利益に対する攻撃だ」と強調した。
同内相は、フランスの大富豪バンサン・ボロレ氏(74)が率いる巨大メディア集団傘下の各媒体でコメンテーターを務めていたフェドロワ氏について、「ロシアのプロパガンダを垂れ流しているにすぎない」と批判した。
表現の自由との関係
一方で、フェドロワ氏のものと同様の主張そのものは今後もフランス国内で発表する場を与えられ続けると説明。フランスの一部政治家を念頭に、「この人物(フェドロワ氏)が唱えるような意見を支持する人々が、今後もそれを広め続けることは、少しの疑いもない」と付け加えた。
出国命令と自宅軟禁
フランス内務省は29日、フランスのテレビやラジオを通じてロシアのプロパガンダを拡散していると批判されていたフェドロワ氏に出国命令を出したと発表した。
消息筋によると、フェドロワ氏は出国命令を受けて以来、自宅軟禁下に置かれ、毎日警察に出頭することが義務付けられている。弁護人は、フェドロワ氏が異議を申し立てる意向だと明らかにした。
フェドロワ氏の活動
フェドロワ氏はケーブルテレビ局Cニュースやラジオ局ヨーロッパ1、週刊紙ジュルナル・デュ・ディマンシュなどに定期的に出演・寄稿し、ウクライナや西側諸国に関するロシア側のナラティブを広めてきた。



