イタリアの右派メローニ首相とデンマークの中道左派フレデリクセン首相は10日、欧州への無統制な移民流入に反対し、不法移民対策の強化を訴える共同声明をインスタグラムで発表した。
EU内の女性首相は両氏のみ
現在、欧州連合(EU)内で政府のトップを務める女性は両氏だけ。声明は、政治的立場の違いを認めつつ、「欧州を守るという願いでは一致している」と表明した。両氏とも移民政策の厳格化を掲げている。
セウタ問題が背景
EUでは7月下旬、スペイン領セウタへモロッコから多数の移民が押し寄せた問題を受け、不法移民対策への関心が再び高まっている。共同声明には、自国やEUでの指導力をアピールする狙いがあるとみられる。
声明は「不法移民が私たちの社会に悪影響を及ぼすことは誰も否定できない」と主張し、犯罪増加や公共サービスへの負荷拡大に言及。新たな措置として、不法移民を本国とは異なる第三国に送還する拠点の設置が必要だと唱えた。
両氏は、セウタ問題を受け、EU加盟国のうち22カ国がEUに緊急のオンライン内相会合開催を求める書簡を送った際にも音頭を取っていた。



