サッカーワールドカップ北中米大会に初出場したカボベルデ。首都プライアでの取材中、多くの人がこう語った。「なんでカボベルデの選手たちがパワフルなプレーをできるかって? カチュパを食っているからさ」。小さな島国の歴史を煮詰めたような国民食が、世界の強豪相手に立ち向かう選手たちの力の源だという。
「カザ・カチュパ」で出会う2種類の味
炎天下の取材で疲れた昼下がり、プライア市街地の食堂を訪れた。その名も「カザ・カチュパ」(カチュパの家)だ。事前にカチュパを食べたいとお願いしていたら、厨房(ちゅうぼう)に立つランダ・コレイヤさん(38)が、食材を用意してくれていた。
トウモロコシに2種類の豆を使うのが基本で、肉をふんだんに使う「リッチなカチュパ」と、野菜が中心の「質素なカチュパ」がある。
島国の歴史を煮詰めた国民食
カボベルデの歴史や文化が凝縮された一皿は、現地の人々にとって誇りであり、日々の活力源。W杯という大舞台で躍動する選手たちの背後には、この伝統の味がある。
本場でしか味わえない一皿を求めて、特派員たちが世界各地をめぐる連載「世界グルめぐり」。今回は、小さな島国を世界に知らしめたサッカーと、その力を支える食文化を紹介する。



