27日に開かれた国連安全保障理事会の会合で、フランスの発言中に米国の代表が抗議の意思を示して退席する一幕があった。発端は、国連総会で24日に承認されたターク人権高等弁務官の再任を巡る米国の姿勢を批判したフランス側の投稿である。
フランスの投稿と米国の反発
ターク氏の再任は日本を含む144カ国の賛成で承認された。米国は、ターク氏がパレスチナ自治区ガザでのイスラエルの人権侵害や米国の移民対策を追及した一方、権威主義国には甘い態度を取ったと非難し、イスラエルやロシア、北朝鮮などと共に反対した。
これを受け、在ジュネーブのフランス代表部は25日、X(旧ツイッター)で「米国はかつて人権の灯台だったが、もはやそうではない。世界はもう耳を傾けない」と露骨に批判した。
退席と非難の応酬
27日の安保理会合で、米国の代表はこの投稿に反発し、フランスの発言中に退席。戻った後、フランスがあらゆる問題で「説教を垂れようとする」と非難し、「無礼な発言を撤回するまで彼らのたわ言に耳を傾けるつもりはない」と述べた。
フランスの代表は会合で「人権と平和に奉仕する国連の能力を守り抜く」と強調した。



